不動産登記って?

私たち司法書士の主な業務は登記申請手続きです。

しかし、一般の方は[登記]という言葉にあまり馴染みがないかもしれません。

登記っていったい何なのでしょう?

 

端的に言えば、登記とは「不動産や法人に関する情報を誰の目にも分かるように記録すること」です。

 

この記録が載ったものを[登記簿]と言うのですが、ここでは不動産の登記簿の見本を紹介しましょう。

 

 

これは法務省が提供している見本で、土地の記録が載っており、大きく4つのパーツに分かれています。

 

①表題部

ここには土地の地番や地積が載っており、これを見ればどこのどんな土地の登記簿なのか特定することができます。表題部というだけあって、タイトルの役割を果たす部分です。

 

②権利部(甲区)

ここには所有者が載っています。売買や相続などで所有者が変更されたことがある場合は、歴代の所有者がずらりと並びます。

 

③権利部(乙区)

ここには抵当権など、所有権以外の権利について記録されています。

 

④共同担保目録

この部分は少し専門性が高いので、説明は省略します。いずれ機会があれば記事を書こうと思います。

 

登記簿は不動産についての権利に変動が起こる(売買や相続など)たびに書き換えていくものです。この際には申請書を作成して、印鑑証明書等の必要書類と併せて法務局に届け出なければなりません。

この手続きを一般の方が行うのは難しいので、我々司法書士に委任していただき、代理という形でお手伝いさせて頂いているのです。

 

なかなかイメージが湧きにくい司法書士の業務ですが、この記事で少しでもご理解いただけましたら幸いです。