所長の朴です。
参議院選挙のお話。
山本太郎氏の「れいわ新撰組」がどこまで票を伸ばすかが気になっていました。
結果は、特定枠を駆使した中で2議席獲得、政党要件も満たしたようです。
一つ気になったのは、日本のテレビって、選挙に関する報道は、街宣カーに乗ってる動画以外はほとんど報じないようですね。
毎回そうなんでしょうけど、開票当日に大々的に特番をしても、意味のないように感じるのは私だけでしょうか。
投票前に、判断材料を提供しないと、政治上の「中立公正」を謳うテレビの意味が全くないと思います。
いいですか。
政治上の「中立公正」というのは、世の中にある様々な意見を公平な見地から偏りなく接することを指すのです。
無害と言わんばかりに当たり障りなく沈黙するのではありません。
そういった意味で、投票率が悪いのも、不正だらけの与党が相変わらず安定した議席を獲得してしまうのも、メディアにその原因の一端があることは間違いないと言えます。
さて、今回選挙までに、色んな方々と選挙の話をしましたが、少し物珍しい目で見られる傾向がありました。
それもそうでしょう。
仕事の合間の雑談に聞いたのですから。
「社長は選挙行かれるんですか?」
「憲法って今変える必要あります?」
「山本太郎って知ってますか?」
と言った具合に素朴な感じで聞きましたので。
差し当たり、意見を表明されない方がほとんどでした。
無論、こんな私でもこの社会において政治云々発することは、センシティブなものとして捉える風潮があることは十分理解してますが、
それもどうかと思うこの頃です。
改憲議論で言うと、
憲法で戦争が禁止されてる国と、
憲法で戦争が許容されてる国と
どちらが自分たちの子供たちにとって良いか考えることですし、
消費税なんてのは、
今より25%負担が増える場合と、
据え置き又は廃止される場合と、
どちらが家計にとって良いかを考えることです。
死ぬほど簡単で、そして、そこでの意見は、国政にストレートで反映されるものなんです。
民主主義って素晴らしいですよね、ということが言いたいのです。
でもなんか、重苦しいというか、「それでも自民党しか今の日本は…」みたいな意見が多い気がします。
ちなみに私は日本の選挙では、日本共産党と、れいわ新撰組を応援してます。
こいつは偏ったやつだとがっかりされた人がいたらごめんなさい。
こんな記事書くとリアルに司法書士の仕事減りそうですね…
そんなこと思えるくらい、なんだか、風通しが悪くてスッキリしない社会なので、
前言撤回します。
これからも、色んな人に、お客さんに、友人や知人たちに、選挙の話や政治の話をしようと思います。
法律や制度の勉強にもなりますし、時事にも詳しくなりますし、世の中の、特にはマイノリティたちの多種多様な意見もたくさん拾い聞きすることができます。
沖縄の基地問題は、沖縄県民だけの問題ではないはずですし、
やむを得ぬ状況に追い込まれ貧困に喘ぐ人たちのことは、遠い対岸のことではないはずです。
生まれる場所は誰も選べないものです。
だからこそ、この国で起きる悲劇は、誰もが抱えうるものであるから、
だから、想像力豊かに、生きていかねばなりません。
本当の民主主義は、スピードが遅い。
大学の先生が昔そう言ってました。
だって民主主義である以上は、とにかく色んな人の意見を聞かないといけないから、改革なんてものはすぐには出来ないのだ、と。
そして、為政者による改革、変革というキーワードが沢山聞こえてきたら、注意しなさい、と。
仲のいい友達にはあらゆる手段を駆使してクソほど優遇をして、
都合悪ければ公文書偽造して隠して責任感じた末端の人は命を断ち、
消費が劇的に落ち込んでるデータを前にしても税負担増やして、
必要性の乏しい自衛権も憲法を強引に解釈して認めて
官僚が法律無視して忖度して、
そんなぐちゃぐちゃにされた社会に向かって改革改革と叫んで
民主主義が壊されてる、そんな危機感を持った1年でした。
なので、今回の選挙も、すごーく関心がありました。
というくだらない最近の私の雑感でした。