先日、京都地方法務局 園部支局へ行ってきました。
弊所は新大阪にありますので、普段の業務もほとんどが大阪法務局への登記申請でして、他には神戸地方法務局へ行くことがあるといった程度で、今回の京都遠征は少し新鮮な気分でした。が、やはり往復でおよそ2時間の道のりは非常に長く感じました。
というのも、普段はオンラインでの登記申請を主に行っておりまして、時間をかけて法務局まで出向くことはそう頻繁にあることではないのです。
弊所の司法書士は業界のなかでは非常に若く、資格を取得した時には既にすべての法務局でオンラインのシステムが整備されておりました。そのため、昔の先生方がどのようにして登記申請をされていたのか詳しくは分からないのですが、恐らく足を動かして各地の法務局まで申請書を持ち込んでいたのではないでしょうか。
登記申請は、何らかの法律的な原因があってから行うもので、一般的にはその原因の発生から申請までのタイムラグは少ない方が望ましいとされています。特に、金融機関が金銭を貸し付けて抵当権を設定するような事例では、必ずその日の内に申請して法務局に受け付けてもらうことが要求されます。
一応、申請書を郵送する方法でも申請できるのですが、それでは申請書が法務局に届くのが翌日になってしまう可能性もあり、上記のような要望に応えられないと考えられます。
そのような事情がありますので、ボタン一つで瞬時に申請できる今とは違い、大急ぎで法務局まで走っていたかつての先生方には頭が上がらないなと、そんなことを思った京都遠征でした。